二上山徘徊トレラン その2です。ジ・アザーサイド・オブ・二上山(笑) 、大岩コース・トトロルート・麻呂子山などをめぐってきました。
はじめに
本当はこの週末からは軽く走り始めたかった(でないと、UTMB厳しい・・・)と思ってましたが、走ると右足に痛みがはしるため、基本歩き・ちょっぴり小走り程度の二上山徘徊トレランへ。いえ、ほとんど走ってないのでハイキングで。先週に続けてなので、先週とは異なるコースで、普段行かないルートを「ジ・アザーサイド・オブ・二上山」としてお届けします(笑)
というか、どこも踏み跡しっかり、整備もしっかりで、地元ではメジャーコースかもしれません。ただトレランする人はどうしてもダイトレ中心に動くので、意外と知られてないのではと。
日時: 2022年7月2日(土) 14:34 ~ 18:45 (4時間11分) 、天候晴れ 35℃くらい
距離など: 16.5km、累積標高 1,188m
水分補給: 合計 3.4L : 水 2.3L(持参 1L + 祐泉寺近くの水場1.3L)、麦茶 600ml、サイダー 500ml
二上山尾根まで
スタート・ゴールは先週と同じ屯鶴峯の駐車場です。先週同様、家でのんびりしつつ雑用などしてると、またもや夕方近くになりました。先週よりはたくさん動きたいなと思いつつ向かいます。
時間がないので、今日は屯鶴峯はスキップし、駐車場から二上山のダイトレ取り付きに急ぎます。ロードなので走りたいところですが、やはりジョグでもヘルニアで右足が痛く、早歩きで移動します。駐車場から750mくらいでした。
ダイトレコースに入ると、気温も高く、少し蒸す感じで、一気に汗が吹き出します。階段での急登と少しフラット区間、たまに少し下りの組み合わせで上っていきます。尾根まであがって、一応、展望台から大阪の景色を確認、すっかり夏です。
今日は、前回と違うルートということで、麻呂子山に行こうと考えていました。ダイトレコースの竹之内峠に出る手前くらいを左に入るということで、分岐を探して岩屋から竹之内峠方面に向かいます。
麻呂子山コース
先週に走ったときに、麻呂子山の分岐の標識を見た記憶はあったので、岩屋から竹之内峠方面に向かいながら分岐の標識を探します。
尾根を登って、これを下りれば竹之内峠という辺りに分岐を発見。どうやらこの尾根沿いを当麻まで下りる登山道のようです。地図で見る限り、尾根沿いの緩やかな下りで良さげな感じです。
いざ、麻呂子山へ。初めてのコースですが、地図の等高線では緩やかな下り尾根道と思われ、ワクワク。
しばし進むと、展望台があります。小ピークで原岳と思われます。あまり標識などはないですが、良く整備されています。ただ、展望台奥から登山道出ていますが、ルートから外れます。他の展望台もそうですが、展望台に入るともう一度来た登山道に戻って続きの登山道を進む必要があります。
思った通り、気持ち良く走れるトレイルです。所々に急な箇所はありますが、概ね、走れる人には気持ち良くとばせるトレイルです。(もちろん、ハイカーさんへの配慮はしっかりします)すぐに、麻呂子展望台に到着します。標識には「マルコ展望台」とあります。え、「まろこ」じゃなくて「マルコ」なの?当麻皇子の別名、麻呂子皇子(まろこのみこ)から「まろこ」と思ってましたが・・・正式にはよくわかりません。
他の展望台同様に、展望台の奥にも登山道は続いていますが、展望台入り口に戻ってから、元の登山道を先に進みます。麻呂子展望台まで来ると、麻呂子山は隣かと思えば、まだ少し(まぁまぁ)先にあるようです。
麻呂子山に向かう途中に三叉路の標識があります、少し急坂で虎ロープが設置されている方向に進みます。
少しの区間ですが、急坂があります。きちんと虎ロープを設置して整備されている上、ゆっくりと足をおけば大丈夫です。ただ、雨の後は少し滑って面倒かもしれません。
麻呂子山への分岐があります。山頂ピストンすることにします。ここから山頂までは300m程度でしょうか、最初少し登りですが途中からはほぼフラットの走れるトレイルです。
麻呂子山山頂です、213mまで降りてきました。あまり展望もない尾根上の小ピークですが、少し山頂部が広くなっていてのんびりしていい感じです。
展望はあまりよくはないですが、ダイトレ方面の南西が見えます。向こうに見えるのが葛城山かなぁと思います。
麻呂子山山頂を通過してルート先に合流できそうでしたが破線だったので、確実にもと来た登山道に戻ります。ここからはすぐに登山口の砂防公園の登山口につきます。
竹林の間の急坂を下りると、砂防公園につきます。
こんなところに砂防公園があるのを今まで知りませんでした。当麻寺奥院のさらに奥ですね。ただ、あまり手入れなどされてない雰囲気で、あまり人も来てないのかなという感じでした。桜やもみじの木があり、桜の花が咲く季節や紅葉の季節は綺麗かもしれません。
ふれあい広場で休憩(トイレ・自販機情報)
田んぼ道のロードから当麻寺奥院の駐車場を経て、「ゆうあいステーション」方面へ。これって、ダイトレのレースの受け付けらへんだよなぁと思いながら、とぼとぼと移動します。
と、みなれた広場に到着。今は駐車場になっていましたが、まさしくふれあい広場でダイトレレースのスタート地点でした。
いつもこの辺りに荷物預けがあって、スタートはこの辺だったよなぁなどと思い返しながら、改めて永らくダイトレのレースも出てないなぁと思います。とりあえず、入り口の自販機で水分補給します。スタート時にもった1.0Lの水分はほぼ飲みきってしまってました。
水が空なので2本(1L)買った方がいいなと思い、なにか2本だったら、コーラとスポドリかなぁと考えながら、自販機のメニューとにらめっこ。三矢サイダーと麦茶というセレクトになりました(笑)
この辺りにトイレなかったっけ?と思い、別に今回は行きたかったわけでもないのですが、今後への調査としてゆうあいステーションに。ずいぶん前のダイトレレース前に、スタート前の点呼に間に合うかなとドキドキしながら並んだトイレがあったはずと思ったのですが、なくなってました。
その代わり、少し離れたところに、きれいなトイレができていました。少し北側で、かなりまわりこんだところになります。
ゆうあいステーションから二上山に向かうロード(ダイトレのレースコース)に復帰し歩き始めると傘堂を発見。いつもゆっくり見ることもないのですが、少し写真なんかとりながら、「あかん、今日は山登りに来たのにすっかり散歩モードになってしもてる」と焦ります。
トトロルートで雄岳へ
麻呂子山コースに続いての今日の2番目の目標は、トトロルートといわれるルートの確認。地図では、二上山へ向かうロードでため池を過ぎた後、釣堀りまでの区間の右手に登山道取り付きがあるはず、、、も、それっぽい標識は見当たらず。
地図の登山口付近には、鳥谷口古墳があります。二上山の雄岳のピーク横に大津皇子のお墓がありますが、本当のお墓は鳥谷口古墳では?といわれているそうです。まぁ、登れば何かあるかなと思い、古墳に上ります。
古墳のピークをすぎて、少し奥を散策すると、山に続きトレイルが2本。少し下り基調ので太めの右と、古墳の石積に沿って登っていく左。まぁ、ここは左の登りやろと進むと、しっかりと踏み跡のあるトレイルがあるのですが、地図を見るとどうもルートをはずしている。
右のトレイルが正解でした。谷沿いのトレイルで、一度、谷に下りてから上ります。登り初めてすぐのところに、水場がありました。この日も、勢いはあまりないですが、水は出てました。
沢沿いから少し緩やかな尾根にかわると、がっつりの登りです。そのあたりから、トトロルートと呼ばれる所以の笹のトンネルが登場します。ただ、トトロルートというかわいい名前のわりにガッツリな急登でまぁまぁ息があがります。だいたい150mくらいでしょうか、このような区間が続きます。
トトロルートを抜けると、ベンチから見晴らしのよいながめ坂があります。以前、ここにトトロのぬいぐるみがおかれていたようですが、撤収されているようです。ここから雄岳近くの尾根まで、まだもう少し頑張って上る必要があります。
トトロルートを登りきると、雄岳近くの尾根線にでるのですが、雄岳は後でもう一度上りたいと思っていたので、先に雌岳へ。馬の背から、らくちん階段で直登します。山頂標識の横の温度計では32℃でした。16:00頃でしたので、少し気温も落ち始めています。
岩屋~祐泉寺へ(水場で補給)
雌岳山頂からはトレイルで一気に岩屋に下りて、そのまま祐泉寺方面に下ります。
前回と同じコースなので、割愛するところですが、前回は水場写真がブレブレで掲載できなかったので写真だけあげておきます。上の水場ですが、しっかり出てはいましたが、量はちょろちょろでした。500ml入れようとすると、30秒以上、1分まではかからないかなという感じです。それでも、ここで500ml補充してのみながら下りました。
下の水場はジャバジャバ出てました。急ぐときや、人数が多いときはこちらの水場ですね。とりあえず、ここで、もう1本も満タンにして、1Lもって、もう一度、雄岳方面の登りに備えます。
大岩コースから雄岳(大津皇子の墓)へ
この日の3つ目の目標は、大岩コースの確認です。大岩という岩場の展望場があるらしい。Yamapでは破線ルートで、山と高原の地図には載ってませんが、結論としてしっかり踏まれて整備された良い登山道です。途中の岩場は危険箇所もありますが、注意して進めば初心者でも問題ないと思います。ただし、勾配がきついことと、雨の後などの濡れてる時は、若干リスクが増えると思います。特に、下りで使うときの方が要注意かもしれません。
取り付きは、祐泉寺からすぐ下のロードから入るらしい。そんなんあったっけ?と思いながら、ロードを下ると、場所的にこれしかないと思われる登山道の取り付きが。とりあえず、入ってみると、まぁまぁの急登ですが、しっかり踏まれたトレイルがあり、ガシガシと登ります。
登山道が岩場の急登になったなぁと思うと突如現れる大岩の展望台。二上山にまさかこんなところがあったとは・・・のテンションが上がるところです。
岩場から最高の展望と、細い岩場ルートを進むスリルを楽しめます。実は、上の写真の細い岩場を通らずとも、大岩の裏側に迂回ルートがあるので、そちらの方がリスク少なく通過できると思います。
大岩から奈良盆地方面の景色が一望できます。奈良の景色って、もうひとつよくわからないんだよなと思って写真をみてると、大和三山がばっちりでした(香久山はうっすらですが)。
予想外に大岩が良かったので、テンションが上がってしまったおっさんは、普段はしない自撮りをしましたが、、、髭剃ってないしちょっと後悔な写真になりました(笑)
あと、自撮り写真の失敗写真の中に、ブレまくっているんですが、足場の様子と、私の重装備wがわかる写真があったので、おまけで掲載しておきます。上の自撮り写真と繋げて見てください(笑)
大岩でテンション上がって忘れてましたが、まだここは中腹で雄岳まで急登を進まないといけないことを思い出します。このルートは破線ルートで雄岳に向けてほぼ直登するルートですが、走れない私にはちょうど良い練習になるコースです。最後はかなりガレた急登になり虎ロープも張ってくださっていますが、しっかり足をおけば問題なく上れるルートです。なお、小さな分岐などいくつかあり、プチロストの可能性はありますが、踏み跡しっかり、整備しっかりの良い登山道です。
大岩ルートを上り詰めて、雄岳の少し下辺りに到着しました。先週は、この登山道を下まで降りたのですが、この日は、別の銀峰ルートを通りたかったので、一旦、雄岳に登り返します。
雄岳に向かう途中、大津皇子の墓を通ります。先週は写真がなかったので、一応、宮内庁看板を。大津皇子って誰やねん、とか、万葉集や恋愛話など、知りたい方は各自でググってください。
ここも、前回は神社しか掲載していませんでしたが、雄岳山頂の写真です。少し広場になっていますね。展望はないですが、木陰でお弁当を食べたりするにはぴったりです。
銀峰コースから下山
雄岳山頂から雌岳へ向かう途中に銀峰への分岐があります。といっても、雄岳山頂から下ってすぐのところです。
上の分岐写真ではわかりづらいですが、元々の雄岳⇔雌岳のルートがU字型になっていて、まっすぐいってしまったコースが銀峰方面になります。緩やかな尾根上の下り。走り屋には最高の高速トレイルでした。ヘルニアおやじも、ゆっくり走ろうとしても小走りに足が動いてしまう良いトレイルです。
下り始めると5分もいかないうちに「出会いの広場」があります。ベンチがいくつも設置されていて、大阪の景色をみながら休憩できるところでした。
出会いの広場から大阪の景色をながめて、PLの塔が見えるなぁとか思いながら、うーん、日没やなこれ、急がんとと、我に返ります。フル装備なので、ヘッデンや防寒具、ビバークシートまであるので、さほど不安はないですが、単に日が暮れたら面倒くさいなと思い、ここからは小走りに走っていきます。
銀峰はコース上の小ピークで、展望も全くありません。下り基調のコースの中で、50mくらいだけ緩やかに坂を登るだけなので、ヘルニア患者でも小走りで通過できる丘という感じでした。
銀峰ルートは下りで使うと本当に気持ち良く走れる高速コースですね。逆に登りで使っても、走れる人にはほぼほぼ走れるコースかもしれません。コースはそのまま、上の池近くで二上駅方面へ下りる(先週走った)登山道と合流し、ロード(山麓線)に出ます。
先週も、今週も、上ノ池横登山口に降りてきましたが、上の写真のように左側に向かう(池をぐるりと巻いていく)登山道もあるようです。奥の深い二上山、まだまだ、行ったことのないルートがあるようです。
なお、二上山登山口の付近には、車3台程度おける駐車場がありますが、山麓線からは直接入れません。山麓線を南に向かう車道から左折して、上の写真の二上山登山口の標識に沿って橋を渡って登山口付近の駐車スペースに向かいます。ご参考まで。
私はと言いますと、逆に、この橋から坂を降りてきて、山麓線の歩道を上の写真の奥(北)に向かって屯鶴峯方面にとぼとぼと小走りで走って帰ったのでした。実はトレイルの後の最後のロードが大嫌いなんですが、歩いていては時間がかかるばっかりでもっと嫌なので、ヘルニアで痛む足を引きずってとぼとぼと走ったのでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。また、近々、山にいってご報告できればと思います。