引っ張りすぎ(笑)になっている大峯早駈トレランの最終回です。奥駈道出会から弥山、関西最高峰の八経ヶ岳を経て、川合、みたらい渓谷から観音峯登山口駐車場に戻るまでの報告です。最後の方は下り基調でガッツリ走ったので写真少な目です(笑)
奥駈道出会~弥山
奥駈道出会を過ぎると、まずは弁天の森です。自然林の美しい森の中を、少しガレたトレイルが続きます。小さなアップダウンはありますが、ほぼフラットで走り続けることができます。少しガレがひどい区間もある(短い区間ですが)ので、調子にのり過ぎると捻挫などに注意です。私もこの区間、なんどもつまづいて、中田はじめ状態でした(「あぶなー、もうちょっとでこけるとこやったわ」)。
幸い、本当にこけることなく、聖宝ノ宿跡に到着。みっちゃんが、なんか座ったはる像があるとことか言ってて、「役行者にきまってるやろ」とか言ってましたが、どうやら聖宝理源大師らしい。役行者のあと、荒れていた大峯道を真言の法力で悪者・毒蛇を退散させ、山を再開して下さった有り難い方だそうです。ずっと、「せいほうのやど」と呼んでましたが、横の看板(ローマ字)をみると、「しょうぼうのしゅく」ということも今回はじめて知りました。
さて、ここからは、弥山の急登。みっちゃんが少し飛ばしたこともあり2組に別れたので、ここで少し待っていましたが、みっちゃんが「なんで先に行って、弥山小屋で俺のラーメンとコーラを頼んどけへんね」って言われると思いますよとパシリ気性を発揮する。確かに、パイセン言いそうやなと、待つのを止めて、弥山への登りに進む。
弥山へはかなりの急騰が続きます。距離にして1kmもないのですが、急勾配で大変です。しかも、ショートカットのコースがあり、そこは距離は稼げますが更に直登となるので息が上がります。
前半の急登を耐えると、中盤からは木の階段が現れます。これが、また、長い。ちょっとトレイルに戻ったかと思うとまた階段が登場、ずっと続きます。
最後の方の目印に鉄の階段があります。鉄の階段をすぎたら、9割程度、あとちょっとと覚えていて、この↓鉄の階段を見ると、やれやれ~な気持ちになります。
鉄の階段を過ぎても、ちょっぴり最後の登りが残るので、その覚悟は必要ですが、ほどなく、弥山小屋に到着。多くのハイカーさんが、お昼ごはんなどで休憩中でした。
だいたいいつものパターンで、カップラーメンとコーラを食します。カップラーメンは300 円、お湯を入れていただくと+100円、コーラ 400円(700ml)でした。水は、水筒に100円/500mlで注いでいただけます。小屋のお父さん曰く、コーラの500mlってなくなったらしいね、700mlで400円にさせてもらった(以前は300円でした)とのこと。
いえ、こんな水場すらあまりないとこで、冷えたコーラとカップ麺食べれて幸せで全然払いますと思うのでした。しかも今回は本物のカップヌードルでした、いえ、以前が偽物ではなかったのですが、他のメーカーの醤油味みたいのでした。
例によって、ベラベラ話ながらカップ麺をいただいているとみんな食べ終わって出発準備をはじめています。あれ、俺だけ食べるの遅いやと気づき慌てて食べていると、「まぁ、お前はとにかくしゃべりすぎやな、別にここで「うえっち劇場」とかネタ披露は要らんから」と言われる。
弥山のピークは小屋の少し横を登るのですが、例によってスキップ、八経ヶ岳に向かいます。近畿最高峰の八経ヶ岳までは、少し下ってから登り返して15~20分ほどです。
八経ヶ岳~川合
弥山から八経ヶ岳までは、ほんの少しなので、弥山に来たら八経ヶ岳も絶対に寄るべきだと思います。最後は少し岩場の急登ですが、危険ではなく、距離もほんの少しだけです。決して広くない山頂からは、回りの山々を見渡すことができます。お天気がよければ、最高にきれいな山々を眺めることができます。
八経ヶ岳からは、下り基調のトレイルを延々と下ります。比較的走りやすいトレイルで下り基調といえば、トレランでは最高なんですが、、、いかんせん、長い。心して下りはじめます。ここからは、また少し異なる大峯の景色、立ち枯れの林がしばらく続きます。
数年前の台風の時は、この辺りの多数の木が倒木となって登山道を塞いでいました。その頃は倒木を迂回してるとどこを走ってるかわからなくなり、プチロストするような感じでしたが、すぐに整備をいただいて、今ではほとんど気にせず走れる状態になっています。立ち枯れの向こうに山々を眺めながら気分よく下っていきます。
途中の弥山辻を左に進むと、大峯奥駈道で南奥駈道へ向かいます。我々は下山するので、右方向の栃尾辻、川合方面に進みます。
しばらく下ると、トップリ尾登山口という標識がでます。yamapなどには登山道として表示されていないのですが、ここからトップリ尾根という尾根伝いに大塔方面に降りることができます。トップリ尾根、私はまだ行ったことがないのですが、トップリ平といわれるきれいな平地があると聞いていて、いつか行かねばと思っています。
下り基調とはいうものの、いくつか小さなピークはあるので、少し巻いたりしながら降りていきます。頂仙岳という小さなピークを過ぎた辺りで、みっちゃんが「このへんに、天女の舞という「ばえポイント」があるらしいんで行きたいんすけど、入り口がわからないんすよね」と言い出す。確かに小さなピークがあって、少しきれいな平地がありそうに見えるが、どこから登るのかわからない。結果的に、最後に入り口らしきトラロープがあったのだけど、逆方向になるのでまた今度ということになりました。
でも、帰宅してからYAMAP でみると、尾根沿いのルートもがっつり登山道として掲載されているし、「天女の頂」としてピークも登録されている。どうやら、あの尾根を上ればよかったみたい。次回は行けそうです。(みっちゃんの山と高原地図に任せてて悪かったなと反省。電池節約でYAMAP 動かしてなかったw)
栃尾辻を過ぎると、ほぼ劇下りの登山道となります。終わりに近づくにつれて、下り勾配がきつくなり、最後は足にくる段差の大きい階段連続。時々、階段が崩れてて、少し障害物競争な状態。でも勢いに任せて下りきります。
八経ヶ岳から川合まで地図時間で4時間15分。今回、途中に少し「天女の頂」でうろうろしてた時間も含めて2時間10分くらい。下り基調なので、半分くらいの時間で降りれたようです。
みたらい渓谷~観音峯登山口駐車場
降りてからは、みたらい渓谷遊歩道を白倉出会に向けて走ります。いや、もうみんな疲れて、「走る?どうする?」と、歩き容認を求め会う空気感でした。ただ、フラットは走っとかないと、駐車場まで時間かかってしかたないのでぼつぼつと走ります。途中、キャンプ場の自販機で補給ができます。
みたらい遊歩道で時おり出ている滝水でかぶり水をしながら、登りは歩き、フラットはジョグで白倉方面に進みます。
白倉からはみたらい渓谷の観光用遊歩道をしばらく進みます。普通の服装の観光客の方がこられるところなので、階段や橋など整備されていますが、意外と階段がきつくて堪えます。
写真ではうまく伝えきれないですが、みたらい渓谷の水は本当にきれいで、いつも水量も豊富で良いところです。夏は緑と滝が映えますし、秋は紅葉がことさらきれいです。ただ、我々はきれいな滝を横目に、駐車場までの2km弱でしょうか、頑張って走ります。
左手に駐車場が見えてきます。最後に、吊り橋を渡ると駐車場です。この日は、駐車場は超満車、通常は駐車しない場所にも重ねて駐車したり、テントがたっていたり、隅で鍋などを食べている人がいたり。。。天川村が河原でのBBQ禁止したため(ごみや直火焚き火などのマナーが悪すぎて)、こんなところで宴会する人たちが出てきたり。
ゴール後、気のつくメンバーがノンアルビールを準備してくれました。とりあえず乾杯、一気で飲んでしまいました(笑) 本当なら、洞川温泉センターでお風呂に入るところですが、いつも空いてる駐車場がこんなに満車ということは温泉も混んでるかもと電話してみると、、、満員状態でしばらく受付を停止していて、今から来てもいつ入れるかわからないとのこと。各自、車・バイクで来ていたので、下の川でドボンして、着替えて変えることに。
私はバイクで行っていたので、着替えてからリュックを背負って、約2時間かけて帰宅しました。久しぶりの大峯早駈、天気に恵まれ本当によかった。これからの季節、日も短くなるし、山頂が寒くなり、荷物も増えるのですが、秋の紅葉も見てみたいなぁと思いました。また、別の季節にいったらご報告したいと思います。
今回も最後までお読みいただき有り難うございました。前編・中編は下記からお読みいただけます。