[ギア] トレラン用カーフガード(ゲイター)のおすすめを検討

ギア情報

カーフガードとは

 カーフガード、ゲイター、カーフスリーブ、ふくらはぎサポーター、コンプレッション・サポーター、スパッツ・・・、呼び方はいろいろですね。仲間内では、カーフガードかゲイターと呼んでいることが多いですね。

 山でもロードでも練習でも常に着用している人、レースの時だけ着用する人、トレイルの時だけ着用する人など、いろいろですね。実は私は、カーフガードを1組しか持っておらず、しかもかれこれ5年近く愛用しているので、もう100回以上使っているかもしれません。土日に連続してトレイルに入る場合は夜に洗濯して乾かしたり、さすがにくたびれ感が出てきており、新たに購入を検討していました。

 そこで、改めて、そもそもカーフガードの効能・目的を整理した上で、各社製品の特徴などを調べたので、備忘録の意味も込めて記載したいと思います。その結果・・・、私が選んだのはどのメーカーか?(笑)

長年愛用のZAMST、ロゴは剥げてますがまだまだはけますw

カーフガードの効果や着用目的とは

 いろんなメーカのサイトや情報を整理すると、概ね、下記のような効果が期待できそうです。

疲労軽減・足つり防止

 ふくらはぎは第二の心臓と呼ばれ、筋肉の収縮運動によって血流を促す重要な機能を担っています。(この筋肉の運動で血液を心臓へ送ることをミルキングアクションと呼ぶそうです。)多くのメーカーは、ふくらはぎに加圧することによる血流促進の効果に加え、足首とふくらはぎで着圧の力を変える段階着圧設計を施すことで、このミルキングアクションをサポートし、血行促進効果をさらに強化し、足のむくみの軽減や老廃物蓄積による疲労蓄積予防といった効果を狙っています。私自身も、足がつりやすいタイプで、カーフガードを着用することで足がつりにくくなる傾向を感じています。足つり防止効果も、この血流促進効果に起因するのかもしれません。

 また、加圧により、筋肉のブレや振動を抑える効果もあります。運動中のふくらはぎの筋肉は比較的収縮しているので、どのくらい振動が発生するかわかりませんが、長時間の収縮・伸長を繰り返すことを思えば、一定の効果があるのかもしれません。

トレイルでの下草などからの防護

 春から夏場のトレイルランでは、カーフガードは必須ですね。この場合の主目的は、もっぱら伸びて繁った下草からの保護です。メジャーな六甲や金剛山のメジャールートなら大丈夫ですが、少しマイナーなルートに入ると、多少は下草の伸びた箇所を通過するケースは多いです。時には、藪こぎ?と思うくらい背丈ほどの草を掻き分けることもあります。

 以前に山でおじさんに、「にいちゃん、それ履いてたら、マムシに噛まれても大丈夫か?」と聞かれたことがありますが、さすがにそこまでの効果はありません。ただ、経験上、藪蚊やアブ、ブヨなどには一定の効果があるように感じます。カーフガードと靴下の隙間などを集中攻撃されたことはありますが、カーフガードの上から刺されたということはほとんどありません。ただし、経験はないですが、蜂は黒い部分を攻撃するそうなので、蜂には注意が必要と思われます。

UVカットと温度調節

 晩秋から冬場は温度調節という効果もあります。気温の下がる秋~冬はマラソンのシーズンでペース走などの練習を定期的に開催しますが、なかなか短パンでは寒くてスタートまでも耐えれないこともあります。そんなとき、腕にはアームウォーマー、足にはカーフガードを着用するだけで露出する面積が大幅に減り、ずいぶんと楽になります。

 今回、製品を調べていると、気温に応じて汗の蒸散を制御して、夏は涼しく、冬は暖かくしている製品もありました。確かに、夏場にカーフガードを着用しても、暑くて我慢できないということはありません。

 加えて、私はあまり必要としませんが、多くの製品で90%以上のUVカット機能があります。私自身は、大腿は日焼けして、脛や脹脛は白くなるので、まだら模様になるのが気になるので、焼けてもいいと思うのですが、日焼けが気になるかたにはいいかもしれません。

各社のカーフガード比較(2021)

ZAMST

【ZAMST カーフスリーブ】


■価格: 2,640 円(税込)
■特徴:
 筋肉が無駄に振動してスタミナのロスにつながることを防止するため、振動を抑える圧迫機能を搭載。足首から脹ら脛にかけて加圧を段階的に減らす段階的な加圧機構を採用。素材には、伸縮素材ライクラファイバー(LYCRA社)を使用すると共に、熱いときは効果的に汗を蒸散、寒いときは記事が汗を保持して気化熱による体温低下を抑えるHeiQ SMART TEMP機能搭載。また、UVカット率は、99%以上 。

ZAMST カーフスリーブ(ZAMST社公式WEBより引用)
【ZAMST プレシオーネ カーフ】

■価格: 3,960円(税込)
■特徴:
 通常のカーフスリーブの機能(段階着圧・筋振動抑制・体温コントロール)はそのままに、ナノファイバーとアンチスリップパターンによるズレ抑制機能とナイトランでも安心のリフレクションラインを追加した上位モデル。

ZAMST プレシオーネ カーフ(ZAMST社公式WEBより引用)

Goldwin(C3 fit)

【C3fit インスピレーション カーフ ガード】

■定価: 4,400円(税込)
■特徴:
 C3fitロゴからGoldwinにロゴにデザインを一新。ふくらはぎの筋肉の収縮運動によって血液を心臓へ送ることをミルキングアクションをサポートする器具として、一般医療機器として認定を受けています。インスピレーションカーフスリーブは足首とふくらはぎで着圧の力を変える段階着圧設計により、ミルキングアクションをより一層強化・サポートし、血行促進効果によって足のむくみを軽減や、運動時のコンディションの改善の効果があります。また、着圧設計により、運動時の筋肉のブレを抑えることにより、筋肉にかかる負担を軽減し、疲労予防効果があります。

 運動中におこりやすい縫い目のスレやアタリを解消するために、特殊なテープを縫い目に貼り(スマートシーム加工)、肌面をフラットに仕上げています。肌当たりがソフトなナイロンベースの素材で、ストレスの少ない着用感で長時間履いていても快適に運動を継続できます。加えてUVガード(UPF30-50+、紫外線カット率90%以上)で日差しから身体を守ります。

インスピレーションカーフスリーブ(Goldwin社 Webより)

CW-X

【CW-X サポーター カーフ】

■定価: 4,400円(税込)
■特徴:
 コンプレッションタイツの大御所、ワコールCW-Xシリーズのカーフサポーター。ワコール独自のテーピング原理で、テーピングに相当する箇所に伸縮素材を配置しており、運動時のふくらはぎの疲労を軽減。肌側にはパワーネットをほどこし、しっかりとしたサポート感を実現。加圧も、CW-X独自の段階着圧設計となっている。
 素材は吸汗速乾素材で、UVカット率も90%以上と抜かりない。

CW-Xカーフ

Phiten

【スポーツスリーブX30 足用】

■定価: 4,180円(税込)
■特徴:
 ふくらはぎ形状にあわせた設計で、スポーツ時の足にぴったりフィットし、適度な着圧を与えて、筋肉のケアからパフォーマンスをサポートします。(段階着圧については言及なし)最大の特徴は、アクアチタンX30を繊維に用いている点だと思います。アクアチタンとは同社の水溶化メタル技術でナノレベルで水中に分散化させ繊維に含浸させたものとのことです。ファインバブルなどのように溶けてはないが超微粒子化して均一に分散させるもののようです。

 また、素材としては、スポーツ時に嬉しい吸汗速乾機能や98%以上のUVカット機能もプラス、ロゴには再帰反射機能付きで、夜間のトレーニングも安心です。実は隠れたポイントに、カラーバリエーションがある点ではないでしょうか。他社製品はあまりカラーバリエーションがなく、以前はカラバリが豊富だったSkinsも販売を終了(DESCENTEも20年9月で取り扱い終了)しているので、貴重な存在かもしれません。

4色展開のPhitenスポーツスリーブ

ミズノ

【BG CALF バイオギアサポーター(ふくらはぎ用)】

■定価: 3,630円(税込)
■特徴:
 ミズノバイオギアシリーズの下半身用タイツ BG8000IIのふくらはぎ部分に相当する機能を搭載。「スポーツビギナーにスピードとパワーを」を謳い文句に、BGシリーズサポート力NO1で、下半身全体を強力サポート。しかも快適な着心地でUPF50+の紫外線カット機能。

BG CALFバイオギアサポータ
【バイオギアサポータ ふくらはぎ用】

■定価: 1,980円(税込)
■特徴:
 コンプレッションインナー、バイオギアシリーズの最もシンプルなふくらはぎサポータ。加圧による適度な締め付け感で、スポーツ時の筋肉のムダな振動を抑えることで身体(筋肉)への負担を軽減し、筋肉や関節などを適正な動作に導きます。

 9色展開で、オレンジ色やピンク色、ブルー色など、リーズナブルな価格から複数色をウェアとのコーディネートで使い分けることも可能です。

バイオギアサポータ ふくらはぎ用

まとめますと

 実際のところ、どれがいいかは、一つ一つ試着して試さないとわかりませんね。ただ、Webの商品情報とコストから、自分なりにどれがいいのかを考えてみます。もちろん、ランニング初心者か相応の経験者か、軽いジョギング程度かシリアスなレースに参加するかでも選択は変わってくると思います。ですので、以下はあくまで、私の場合の主観に基づきます。

 ここまで書いてきて、私自身が求める機能は非常にシンプルな機能であることがわかりました。要は適度な加圧機能があり(段階加圧もあれば良い)、速乾素材で、耐久性があれば、それで十分なのではないかと感じました。結果的には、シンプルで安価なものを、定期的に買い換えたり複数セット使うのが経済的にも良いように感じました。例えばCW-Xのような筋肉サポートやテーピング効果を狙う商品もありますが、元々、私はテーピングなどはあまり行わないので、今回の選択からははずしています。

うえっち的 BEST BUY

【1位】 ZAMST カーフスリーブ 2,640円(税込)
 医療用サポータなどサポータ商品を中心とする専業メーカであり、必要十分な機能とコストのバランスが最も良いと考えました。段階加圧、繊維の温度制御機能、UVカットなどの基本機能をしっかり備えています。ネットでは送料を入れても2,000円を切るコストで購入できます。また、私が現在使っているもの(前のモデル)が、5年程度経過してもまだまだ使用可能である耐久性も信頼できると考えています。

【2位】 ミズノ バイオギアサポータ 1,980円(税込)
 シンプルで段階加圧があるか否かも不明ですが、適度な加圧で、血行促進と下草などからの保護、冬場の保温といった用途には十分と思われます。これで、2,000を切る価格であること、および、9色のラインナップがあることから、複数セット揃えたくなるモデルです。もちろん、大手スポーツ器具メーカのミズノ製という安心感もプラスに評価できます。

【3位】 Gloldwin C3fit インスピレーション カーフ ガード 4,400円(税込)
 唯一の一般医療機器認定を受けているモデル。心臓へ血流を戻すためのミルキングアクションをサポート・促進するための段階加圧機能など、こだわりを持った製品作りを感じます。他モデルなら2着買える高額モデルだが、生地の着心地へのこだわりなども含め、一度は試してみたい気になります。
 

私はこれを選びました!

 では、私は第1位のZAMSTを買ったかと言いますと、、、

高級品なので巾着袋付きw

 Goldwin C3fit インスピレーションカーフスリーブを購入。4,400円の高級品、普通なら買わないですが・・・(笑) 単純にコスパでいくならZAMSTを今回も選んだ気がします、今まで使用してきて特に不満なかったですし、耐久性は折り紙つきでしたので。ただ、今回、改めて調べてみて、C3Fitは唯一の医療機器認定も受けていて、なんかこだわりを感じたので、どんなんか試してみたいと思ったのです。段階加圧といっても、ひとそれぞれふくらはぎの太さはばらつくので、さほど精緻には作れないだろうなとは思いつつも、一度は使ってみたいと思ったのです。

 手に取った第1印象は、、、「普通」w ネイビーを選びましたが、色は非常に良い(好きな)色で肌触りも悪くないです。収納用の巾着型小袋も付属しています(たぶん、すぐにどっかいっちゃうんだろうなw)。これから早速使用していきたいと思いますので、また練習日誌か何かで使用感もレポートするようにいたします。今回も最後までお読み頂き、有り難うございました。

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