[生駒縦走路] 京田辺~生駒トレラン (前編:甘南備山~交野山~くろんど園地)

トレラン練習

 8月8日は山の日。いつものトレラン仲間は吉野でトレラン合宿、諸事情で参加できなかった私はボッチで生駒縦走路に。元々は、「そういえば、津田駅出発の国見山から信貴山・高安山まで通したことないなぁ」と思って地図を眺めていると、京田辺近くに甘南備山という山があり、ここからなら奈良県民に足である近鉄の新田辺駅からも行けるし、距離も稼げるし最高ではないかと思って出発します。

基本情報

【距離・標高】 距離:41.7km、 累積標高: 1,395m
【日時】 2021年8月8日(日) 8:10出発、7時間17分(うち1時間30分以上は休憩w)
【走った人】 うえっち(ボッチ練)
【天気】快晴(30℃~35℃くらい?)
【だいたいの地図】 Garminより

今回のコース概要(日向が多くて暑かったw)

出発~甘南備山(かんなびやま)

 天気は朝の出発時点で30℃を越える快晴、この時点で「完走は無理やな」と思いつつ、生駒で下りたら生駒駅前のパレス温泉、鳴川で下りたら東山駅の音の花温泉、信貴山までいけたら王寺駅(実は王寺駅のさくら湯は変則定休日の「3」と「8」のつく日は定休にばっちりはまる8月8日でお風呂がなく完走のモチベーションがもともと低いw)などと、バリエーションルートを考えながら弱気に出発準備を行う。

 JRなら京田辺、近鉄なら新田辺で、よければ今後も定番コースにと思い、駅に降り立つ。田辺で有名なのは・・・一休さんのようです。そういえば、大昔、枚方に住んでた頃に一休寺に来たことを思い出しながら、ファミマで買い出し。このコース、自販機ポイントは多いものの、最初の甘南備山辺りは初めてなので、最悪、くろんど園地までもつようにアクエリ1Lと水500mlを担ぐことに。

奈良県民に便利な近鉄電車、新田辺駅から

 駅に降り立つと、同志社大学があるので学生らしき方が多いものの、とにかく一休さん押しです。モニュメントや案内所など至るところに一休さんの文字が。交通看板も「あわてない、あわてない」など懐かしいフレーズが書かれています。今の方は知らないですよねw

空中に浮かぶ一休さん、夜に見たら怖いと思う

 とはいうものの、予定では7:30出発しないと信貴山到着が遅くなると思っていたのに、駅に8:00前に到着。コンビニ買い出しや出発準備をすると8:10 出発になってしまいました。「あわてない、一休み」とう看板を背に、慌てて出発します(笑)

とにかく、一休さん押しw

 近鉄新田辺駅からJR京田辺駅を通過して、一休寺方面に進みます。少し郊外のロードという感じでとにかく暑い。とはいえ、先は長いので、飛ばしすぎてもバテるし、ゆっくりではいつまでも着かないので、着実にスロージョグペースで進みます。ほどなく、一休寺に到着。正式名称は酬恩庵というのでしょうか。山門から覗くと、閑静な感じのきれいな階段の参道が見えます。また今度ゆっくり来たいなぁと思いつつ、先を急ぎます。

一休寺 酬恩庵

 一休寺を過ぎると、道は右手の集落を巻くような形で通りすぎ、集落を出れば一気に長閑な田舎の風景。前方に見える山が、おそらく目指す甘南備山(かんなびやま)。地元で親しまれている里山という感じですね。日差しを遮るものがなにもなく、まだ朝の早めの時間帯なのに汗が吹き出します。

甘南備山にむけて:日差しを遮るものがなく、とにかく厚い

 とはいえ、こういうのんびりした風景もあまり見れなくなりました。奈良では山の辺の道くらいでしょうか。心の奥では、暑くてこの後どうなるかなぁと不安を感じながらも、来てよかったなぁと思いながらゆっくりと走ります。

柿の木とかかし

 途中、柿の木を守る?案山子に癒されたりしながら、田舎の雰囲気を楽しみながら進みます。

甘南備山登山口

 甘南備山登山口に到着、管理道や芝生広場などもありますが、やはりここは右手の旧登山道から登ります。旧登山道とはいうものの、綺麗に整備されたハイキング道という感じです。登りといっても大した高さはないので15分近くで山頂近くまで登ることができます。ただ、ここで、山頂への案内標識の文字が消えていて、やたらと三角点の標識がでてくるので、どうせ三角点が山頂だろうとそちらに向かう。

 尾根沿いの気持ち良い道ですが、小さなピークを過ぎるとかなり下りだした。ここでさすがに不安になり地図をみるとかなり外している(笑)。すでに予定よりかなり遅れていることもあり、三角点は忘れて山頂方向に引き返す。山頂には神南備神社という神社があり、ピークはお社の裏側。脇から登る小道があります。甘南備山は低いながらもきれいな形の山で、古くから神の宿る山として祀られてきたのではないかとのことです。

神南備神社のお社

 お社のすぐ後ろが山頂で、特に展望があるわけでもないですが、何となく神聖な気がします。

地元の方がつけられたと思われる山頂の札(絵馬形です)

 山頂の展望がないですが、神社から少し下りたところに展望台があります。朝走ってきた田辺方面や井手町が見えます。

甘南備山展望台より

~アンテナ山・サンドイッチ山

 さて、予定ではすぐに通過するはずだった甘南備山が良い山で、プチロストも加えてゆっくりしすぎました。スタートが40分遅れで、取り返すどころか、50分近い遅れです。とはいえこの暑さ、無理せずにゆっくりジョグで進みます。繰り返しになりますが、甘南備山は低いですが良い山でした。下りには池があり、夏の日ののんびりした景色もまたよかったです。

甘南備山下りの池

 甘南備山の後は、国見山方面に向かって、アンテナ山、サンドイッチ山を目指します。とはいえ、ここのロード区間が、まぁまぁ長くて辛かったです。ルートを知っていたらそうでもなかったのかもしれませんが、地図を見ながら走りに集中できませんし、少し近道してやろうとして行き止まりだったりもありました。普通の幹線道路の歩道なども通りながら、なんとかアンテナ山への取りつきにあたる、枚方市野外活動センターに入ります。

ここまでのロードは面白くないですが、ここから山に入れます

 ここからは枚方市野外活動センターを通り抜けます。コロナ禍ではありますが、子供達が楽しそうに活動してました。友達とのお泊まりは、楽しいですよね。そんなところに汗だくのおっさんが一人登場し、まぁまぁ注目状態、、、逃げるように通りすぎます。

少し登るとすぐに枚方市野外活動センターのゲートがあります

 目指す「アンテナ山」と「サンドイッチ山」は、どうやら登山の山というより、この野外活動センターの裏山的な感じです。オリエンテーションなどのポイントなどになっているようです。山頂の近くは、野外活動センターの炊事場やロッジがあり、その脇から少し登ればすぐ山頂に到着です。

アンテナ山山頂、アンテナ以外なにもないです(笑)

 そもそも、アンテナ山、サンドイッチ山というネーミングが子供向けにキャッチーですよね。分かりやすい。アンテナがあるからアンテナ山という(笑) じゃ、サンドイッチ山にはサンドイッチがあるのか?岩の地層がサンドイッチみたいになっているのかと思いつつ、サンドイッチ山を目指します。

枚方最高峰を制覇(笑)、サンドイッチ山の山頂

 アンテナ山から尾根伝いにほどなくサンドイッチ山に到着。なんと、枚方最高峰です!「もう今日は国見山に寄らなくてもええな」と思わせてくれる一言。で、、、サンドイッチはどこにあんねん。

 サンドイッチはどこにもありません。サンドイッチ山の名前の由来、それは標高。313m!わかるでしょうか、、、1を3ではさみこんで、サンドイッチ!うん、座布団1枚!何となく、ほっこりした気分で交野山方面に向かいます。

~交野山

 サンドイッチ山から下り林道を経て、国見山方面といきものふれあいの里方面との分岐に出ます。時間があれば、国見山ピストンしようと思っていました。しかし、時間的にかなり遅れていたのと、何より「もう、枚方市最高峰を踏破してきたし、俺」という心の余裕から国見山はスキップします。(本当は津田駅スタートで最初に登る山が国見山で、国見山からこの分岐に来るのが生駒縦走路のコースです。)

交野いきものふれあいの里へ向かうトンネル

 トレイルのトンネルを抜けると、もう「交野いきものふれあいの里」の白旗池が左手に見えてきます。そのまま、フェンスに沿って池の回りをぐるりと回る形で通過して、交野山方面を目指します。

いきものふれあいの里の白旗池、空が映ってきれいでした

 交野いきものふれあいの里は、いきものふれあいセンターという施設があります。自動販売機はないですが、このセンターで交野の水(水道水)を販売されているらしいです。私は利用したことはないので、利用される方は開館時間と共に確認してください。トイレもあります。

 白旗池を過ぎると、いよいよ交野山(こうのさん)に向かっての登りパートとなります。ここは急登となりますが、距離はさほどありません。15分くらいでしょうか、意外とすぐにシンボルのビッグロックが見えてきます。

急登を登ると交野山名物の山頂のビッグロックが見えます

 週末の山頂の岩の上は大にぎわいな印象でしたが、まだ午前中だったからでしょうか、2組程度しかおられず、非常に人の少ない山頂を楽しめました。お天気もよく、景色を堪能しながら、少し補給などゆっくりしたいところですが、遅れているという焦りもあり、早々に立ち去ります。

山頂からの眺め

~くろんど園地

 交野山を過ぎると、少し下りながら、走れるトレイルとなります。途中、トレイルが分岐し、旗振山経由でくろんど園地に向かおうと思っていましたが、誤って反対側に来てしまったようです。結果的に、こちらの方がフラットで非常に走れるルートとなっています。

 トレイルを抜けると、一旦ロードに出て、緩やかな坂を進んでいくと、右手にくろんど園地方面に向かう管理道のフェンス(車止め)が現れます。ここから入っていくと、くろんど園地の駐車場がいくつかあります。大阪は緊急事態宣言下なのでキャンプ場に人はおられず、駐車場に数台、エンジンをかけたまま涼んでおられる方などがおられました。

 途中、2組程度、トレランのグループの方とお会いしながら、自販機のある小屋まで進みます。小屋まで行けば、私市まで一気に下るだけです。京田辺で担いだ水1.5Lがほぼなくなりつつあり、小屋にて補給。ちなみに、甘南備山からアンテナ山までのロードはかなり長く、町も通るので自販機があります。(もしかしたら、コンビニ近辺も通過してたかもしれません。しっかり見てませんでした。)

 ちなみに、ここの自販機は若干お高め。160円が180円という感じです。管理されている方の手間とか考えるとしょうがないですね。ただ、私市の駅をすぎた辺りのコース沿いに、100円自販機があるので、下りで20分間は我慢できる場合は、スキップしても良いでしょう。

南ちゃんに元気をもらう(あだち充世代はちょっと嬉しいw)

 ここからは下るだけなので一気に行きたいところですが、少し暑さにやられ気味。自販機でリアルゴールドを買うとタッチの南ちゃんのラベルで癒されつつ、形のつぶれたかやくご飯おにぎりを補給します。熱がこもってる感じなので、クーリングしたいなぁと思いながら、下に大きな滝があったのでそこで頭から水を被ろうと楽しみに下ることにします。

私市駅までの下りは楽しく走れるトレイル

 私市駅方面は緩やかな下りで、若干、岩の部分や階段もありますが、概ねガッツリ走れるトレイル。暑さにやられているので、ぶっとばす、という元気はないですが、そこそこのスピードでは走れて気持ち良いです。あっという間に、登山口近くの滝まで降りてきました。

枯れてしまっている滝

 滝まで降りてきてみると、ご家族が散策などして遊んでおられる。えーっと、水の音も聞こえないし、滝ってどこやったっけ?木の橋がこれやから、、、あかん、完全に枯れてるやん!以前来たときは雨の後だったからでしょうか、盛大に滝がら水が流れていましたが、今回はほぼ枯れている状態。とりあえず、端っこにチョロチョロ流れる水を帽子で掬って、首筋にかけることにします。

 この先、私市から星田園地の間は暑い日向のロード区間で、ほぼフラットなので走れるだけにここでしっかりクーリングしておきたかったのに、、、と、不安を抱えながら、私市駅に向かいます。

 例によって、要らない話も多く、長文になりましたので、今回はここまで。次回の星田園地以降は、次回の後編で記載したいと思います。最後までお読みいただき、有り難うございました。

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