金剛での沢登りトレランの後半です。前半は水越峠から丸滝谷の沢から金剛山頂に登り、ちはや登山口におりるところまででした。後半では、妙見谷から金剛山頂への登りを中心に、水越峠に登るところまでをレポートします。ただ、山頂~下りは一気に降りたので写真がありません。ご容赦ください。
妙見谷~金剛山頂
妙見谷ルートの登りは、ちはや登山口からバス通りのロード沿いに、約1km 程度上ったところ、左手の車止めのゲートから入ります。しばらく林道から登山道となり、川沿いに進みます。「どっかで下りるんやけど、どっからやったっけ・・・」と言いつつ、川沿いを進み、小さな砂防ダムを過ぎてからおもむろに川に下りる。川沿いを少し進むと前方に、大きい砂防ダムが出現。さすがにこれは越えれんと、いったん登山道に退却。砂防ダムを過ぎた辺りから踏み跡を頼りに、川に下りる。大きな(高さのある)砂防ダムを過ぎてから、川に下りるというのが学びでした(笑)
さて、妙見谷ルート、こちらも滝の連続で非常に楽しいコースでした。個人的な感想ですが、前半の丸滝谷よりは登りにくい滝が多く、難易度は高いように感じました。前半は、少し倒木などで荒れた感じの川沿いを進みますが、すぐに次々と滝が登場しだします。
前半の丸滝谷から、大きい滝はほぼ全てかぶり水をしてましたが、後半の妙見谷でも飽きずに、代わる代わる頭から水をかぶる50代のおっさん4人。暑い日でしたし、ゆっくりとはいえ登っているので、冷たい水でクールダウンできるのは有り難いです。
前で、妙見谷の方が難易度が高いような気がすると書いたのは、岩の突起が少なく、比較的滑らかなな岩が垂直近く切り立っていて、手や足をかけるところがあまりない印象でした。前半の丸滝谷ではフィックスロープも、基本補助的に使っている感じで、あくまで岩に手足をかけて登っている感覚でした。妙見谷はところどころ、手をかけるところがなく、怖々ながら、ロープを頼りにしてしまう場面が少しありました。まぁ、私の技術がないだけなのかもしれませんが。
中盤から後半にかけて、ロープを使って登る滝や急斜面が連続します。とはいえ、適宜ロープも設置されていて、慎重に登れば問題ないと思います。
ここまでくると、もういい加減滝を見るのも飽きてきたな、、、と思うのですが、超暑がりのぐっちゃんだけは、滝を見る度に大喜びで水浴びをしています。この日、最も滝の似合う男でした(笑)
例によって、川の後半は一気に高度をあげていきます。この辺り、立ち止まると、少しアブだかブヨだかが飛んできます。危険箇所やロープのある箇所は、一人一人、確実に進むようにしていたので、どうしても立ち止まって待つ時間があります。
異常に滝好きのぐっちゃんは、同時に異常に虫嫌いで、暇があればシュパシュパと虫除けスプレーをふりかけます。特に沢登りでは、汗や沢水ですぐに流れやすいので、しょっちゅうシュパシュパしています。たぶんそのせいで、ぐっちゃんの回りから退散してきた虫たちが私の回りに着ていたのかもしれません。後述しますが、家に帰ると5ヶ所くらい、大きな虫刺されができていました。きっと、ここで刺されたんじゃないかな・・・と思っています。(かくゆう私も、ハッカ水を気が狂ったようにかけていて、目に入ったりしてスースーしながら進んでいたのですが。
次第に川幅はどんどん狭くなり、水量も減っていき、源流に近づいている感じがしてきます。
谷は狭くなったり広くなったりですが、水量は確実に減っていきます。
終盤で川は2手に別れ、左手に崩落したようなガレた谷があり立ち入り禁止の看板が、右手にやや細いものの川の源流と思われる方向に別れます。右手がルートです。立ち入り禁止の看板は、以前にここを誤って進んで滑落事故が起きたために設置されたようです。
右手の谷を上り詰めると、やがて水はなくなり、例によって急登の登山道となります。15分くらいあるでしょうか、少しきつい登りですが、すぐに山頂付近に出ます。もうこれを抜ければ、山頂の売店の休憩ベンチ付近に出ます。
金剛山頂~青崩道、おまけ
無事、山頂に到着。途中の登山道にでるのかと思えば、ほぼ山頂で、ハイカーさん達がお弁当を食べておられるような横に出ます。ベテランハイカーさんから、「にいちゃんら、沢靴も履かんと、そんな格好で妙見谷登ってきたんか」といじられながら、「トレランシューズやったら滑らないですよ」とか話ながら食堂に向かう。確かに、トレランシューズで靴は大丈夫ですが、ノースリ・短パンは虫や擦り傷対策の観点からもう少し検討しても良いかもとか、ヘルメットは念のためあった方がいいかな、とか、検討の余地はあります。下りで邪魔にはなるんですけどね。
山頂に着くとすぐ右手に鉄棒があり、「俺、逆上がりするから動画撮ってくれ」、とか、「俺、蹴上がりできるかな」とか、次々に鉄棒にぶら下がってトライするおっさん達。おっさんの体重のせいで、オリンピックの体操競技並みに鉄棒がガンガンにしなって折れそう。
実は、前から鉄棒があるのは知っていて、子供とキャンプに来たときに「鉄棒あるぞ、逆上がりできるか?」と言ったら、「何で山に来て鉄棒せなあかんねん」みたいなことを子供に言われて、確かになんで山の山頂にわざわざ鉄棒を設置しようと思ったんやろ、使う人あんのかなと思ってました。が、こんなおっさん達が楽しく使っているのねと理解できました。
山頂にて、カップヌードル休憩をとり、帰りは青崩道で一気に水越峠まで下ります。先頭に立ったぐっちゃんが、今日の仕上げとばかりに、まぁまぁのスピードでほぼノンストップで飛ばし出す。結局、水越峠のトイレまでほぼ止まることなく一気に下る。ので、この間の写真は全くありません。とはいえ、青崩道、思いきり走るには最高の登山道ですね。ほぼ登り返しはないですし、テクニカルもないですし、ぶっとばすだけという(笑)
帰って、Stravaを見ると、青崩道downhillは9位でした(笑) Stravaはあまり使ってないので、この区間設定を誰が行ってどう計測してるか仕組みはわからないです。で、何人走ってんねんと思ってみると、約80人。パイセンが8位なので、上位1割くらい。全然遅いってことですね(笑)
それを言えば、丸滝谷ルート、あれだけ水浴びしまくったのに6位ですよっ!参加者は20人くらいでした。あのコース通ってStrava上げてるっていうのがそもそもどうやねんということかw
水越峠からはまた、灼熱のロードをヒィヒィ言いながら道の駅ちはやあかさかまで戻りますが、帰りは下り。ぐっちゃんがキロ5ぐらいでナイスペーサーで、歩道がないので若干車にビビりながら、若干車に迷惑をかけて恐縮しながら、無事に駐車場に戻れました。
後日談として虫刺されの話。正直、何に刺されたかわからず、ブヨかアブだと思うのですが、翌日の月曜日には結構な腫れとかゆみ。手足を5ヶ所くらい刺されていました。うっ血している場所で足首などが刺されやすいと聞いてましたが、確かにゲーター(カーフガード)の上下の際とか、時計のベルトの際とかが多いです。何てことない肘の付近もありましたが。
正直、仕事にも集中できないくらい痒くて、かゆみ止めの軟膏を何度も塗り直しながら数日過ごしました。腫れ自体は1~2日で消えますし、かゆみも徐々にましになりますが、それでも少し痒みは残っていて、3日くらい経っても夜に寝ぼけてかきむしったりしていました。
やはり、予防が第一ですね。とはいえ、長袖・長ズボンというのも我々のトレランのスタイルでは難しいので、虫除けスプレーをまんべんなくふりかけるということですね。そういう意味で、ぐっちゃん方式の常にシュパシュパ作戦が良いのだと改めて思っています。
金剛山沢登トレランのレポートは以上となります。最後までお読み頂きまして、有り難うございます。
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