明神平のトレランキャンプの続きです。明神平のテン場から撤収した我々は、その日の夜にテント泊予約をしているふるさと村に駐車させていただいて、トレランに出発。大豆生から高見山方面に破線ルートを抜け、高見山から国見山を通り明神平、薊岳を経て、ふるさと村に戻る計画。
大豆生の破線ルートに関する情報がなく(山と高原地図には破線で「ブッシュ」などと記載されていて、YAMAPにはそもそもルートが記載なし)、心配でしたが。。。「わからんから、今回それを調査するんやんけ」というパイセンの一言で出発。
基本情報
【コース概要】
・距離: 21.1km、累積標高: 1,615m、時間: 6h 34m

【日時】2021年7月24日(日)7:05開始
【走った人】パイセン、ぐっちゃん、みっちゃん、うえっち
大豆生~高見山登山口
初めに、このレポートには写真があまりありません。というか、非常に偏って写真があります。理由は2つです。
ひとつは、私のスマホの電池が力尽きて使えず写真をとっていないこと。テント泊で2泊ということで充電バッテリーをフル充電して持参していたのですが、どうやら充電バッテリーの電池が劣化してしまっているらしく、スマホ電池を20%程度だけ復活させただけで、充電バッテリーがお亡くなりになるという事態に。よって、2日目は地図を見ることもできず、写真をとることもできず、ただ付いて走るだけの役立たずになってしまっていたためです。
もう一つの理由は、異常にロストしたためです。というか、冒頭の破線ルート、基本的になくなっている状態で、部分的にこれが以前のトレイルだったんだろうなと思われるものの倒木だらけで進めなかったり、そもそも破線ルートが全然わからない部分だったりで、山の中を徘徊しているような状況で、写真どころではなかったためです。
加えて、写真の枚数は、結果的に写真を提供してくれたみっちゃんのテンションによって決まっているため、写真を撮っているところに偏りがあります。端的にいうと、走り終わってからのクラフトビールのお店 グットウルフの写真だけが、異常に充実していましたw
開始は大豆生から汲泉寺の裏の方へと入っていきます。この辺りで、もうすでにロストw、とにかく地形をみながら、破線ルートに近づくように選んで歩きます。整備された林道なども使いながら、大きく方向をはずしてなければそれでいくという感じです。尾根沿いにしっかり登りつつ1,000mくらいまで登り、尾根沿いの破線ルートと思われる倒木だらけの荒れたトレイルを進みますが、どうしてもトレイがなくなる。加えて、トレイルが使われてないせいか、間伐で切られたと思われる木がわずかなトレイルっぽい踏み跡の上に被さっていたりして、もうコースが全く見えない。尾根を登り詰めたり、トレイルを探して少し谷を降りたりを繰り返す。そんなこんなで、途中の「コウバイ塚」の三角点までは来たものの、杉谷の高見山登山口に向かうトレイルが見つからない。ここは高見山方面と伊勢辻山方面の分岐になっていて、伊勢辻山方面に行ってしまうと高見山側をぐるっと回ってくる計画を大幅にショートカットしてしまう。なのに、なんとなくトレイルの向きが伊勢辻山にむかってしまう。。。
徘徊をしばし繰り返しながら、そもそもかなりロストで時間食ってしまってるし、これ高見山まで回って本来のコース通せるんすかね、という話になる。とはいえ、昨日も走っている明神平キャンプ組の3人はともかくとして、今日から参加してるフレッシュなぐっちゃんもいるし、高見山回らんかったらめっちゃ距離短くなるで、、、と、パイセン。「でも僕、早く帰れたら、グットウルフでゆっくりクラフトビール飲みたいんですけどね」と、みっちゃんが酒で釣る作戦に出る。こうなると、話は早くて、あっさり高見山はスキップして、伊勢辻山に向かうことで全員合意。(ちなみに、ここまでの写真、全くないという、、、。どんなけ徘徊しとったんや、俺らw)
伊勢辻山~薊岳
コウバイ塚から伊勢辻山方面も最初は少しわかりにくいトレイルだったものの、次第にテープがあったり、うっすら踏み跡があったりで徘徊は最小限で向かう。伊勢辻山に近づくにつれて、トレイルもはっきりし、テープも非常に分かりやすくなり、実線ルートの登山道となる。少し急登パートを耐えると、伊勢辻山はすぐそこ。本日始めての写真撮影w

伊勢辻山からは、昨日テン泊した明神平に向けて、途中の赤ゾレ山、国見山、水無山と越えていきます。少しアップダウンはあるものの、気持ちよいトレイルを進みます。昨日に続きよいお天気ですが、1,300mの標高と、ブナなどの木々で直射日光が少ないせいか、非常に涼しく感じます。

国見山の標高が1,419m でこの辺りでは最高ですが、残念ながらピークからの眺望はありませn。その代わり、国見山を過ぎて水無山に向かう途中に、開けた展望ポイントがあり、非常に遠くの山々まで見渡すことができます。(が、あまり山の事がわからず、向こうに見える山が何なのかはあまりわからなかったりします・・・w)
水無山からはガレがレの下りを一気に下ると、昨日、我々がテント泊をした明神平に到着です。連休最終日のためか、設営されているテンとは数張程度でほとんどありません。早速そのまま、昨日もお世話になった水場に向かい、水の補給を行います。

水の補給が終わると、明神平を出発し、昨日と同じくシダの中の綺麗なトレイルを進みます。ただし、昨日は池木屋山に向かって明神岳のある左手方向に進んだが、今日は薊岳に向かうため、右手にある前山方面に向かいます。

前山への登りは、交互に写真を撮ったりしながら、テンションが上がります。急登なので呼吸も少し上がりますし、汗も吹き出しますが、といって暑くてたまらんというほどでもありません。前山の標高は1,414mなので、標高のおかげというのはあると思います。

前山から薊岳にかけては、尾根筋を一旦下って(とはいえ、1,300m くらいなので、100m 少々の下り)、再度薊岳に向かって登り返します。
薊岳~大又
薊岳(あざみだけ)は、少し岩の多い山で、特に薊岳から大鏡山への区間が、大峰を思わせる登山道となります。薊岳山頂の雰囲気を見たとき、なんとなく、関西最高峰の八経ヶ岳を思い出しました。もちろん、薊岳1,406m にたいし、八経ヶ岳 1,915mなので、標高も全然違うのですが。

大峰好きのパイセンは少しテンションが上がってきます。ただ、大鏡山までは、少し慎重に通過すべきポイントが続くので、焦らずゆっくり、お嬢様下りを駆使して進みます(笑)

実は、薊岳を過ぎると大鏡山を目指して走っていましたが、実際、どこが大鏡山だったのか、また、近くに大鏡池という池があるとのことだったので見たかったのですが、、、結局よくわからぬまま降りてきてしまいました。
最後の大又への下りは、尾根筋を離れて谷筋に入ると、植林の中の味気ない登山道をただひたすら下るのみで少しうんざり感があります。(まだ下りだから我慢できますが登りだったらめっちゃ辛そう)しかも、この谷筋で900m 近くから400mくらいまで、約500m標高を下げるため、走っていてもはっきり感じるくらい暑さが増します。(計算上は3℃程度なんですが)
たまたまこのパートは僕が先頭でした。あまり止まったり、ゆっくりしてても辛いだけなので、一気に大又まで駆け降りました。(あとで、お前、適当に休憩いれろや!とのクレームを頂戴しましたがw)大又のロードまで降りると、今日の宿泊地であるふるさとの村まで数キロ程度。ぼちぼちでもジョグしていると、すぐに施設が見えてきます。お疲れさまでした~。
なんとか20kmにはのった、、、という、なんとも体たらくなマラニッックとなりましたが、今日もとても楽しかったです(笑)
グットウルフ麦酒(クラフトビールのお店)
さて、ふるだと村から500mくらいの場所に、グットウルフ麦酒というクラフトビールの醸造所があります。実はこのお店は、大阪のトレイルランナーならほとんどの人が知っているだろうトレランショップ Run Walk Styleに勤めておられた方(元スタッフ イシイさん)がやっているお店。一度、いきたいと思いつつ、東吉野の少し奥まった場所でもあり、なかなか訪問できていなかった。
トレランの後、お風呂に入ってから行こうかとも話したのですが、往復1km、この天気だと汗ビショになるんじゃないかということで、山帰りの臭いシャツをふるさと村の前の四郷川の水遊びポイントで洗い流してお邪魔することに決定。水遊びする子供達に混ざってオッサンがTシャツを絞ったり、体を洗ったり・・・w
お店に行く道すがら、私は以前にRWSには練習会に参加したり、お店で買い物をさせていただいたりでずいぶんお世話になったことを話ながら向かう。グットウルフのイシイさんとも、覚えておられないと思うけど、garmin のfenix のお話をしたり、今度トルデジアン出ると話しを伺ったりしてたと話していく。

話ながら歩いていると、お店まではあっという間。お店は本当に田舎の古民家そのままという感じで、お庭の椅子に案内いただく。クラフトビールの種類は9種類、生中サイズのMが500円で、Lは650 円とのこと。普通の生ビールとあまり値段が変わらないのね、、、と思いつつ、デフォルトと思われるペールエールからいただく。

他の醸造所からのゲストビールも加えて9種類のクラフトビールがいただける。どの種類も外れなしにうまい!私は、最初のペールエールが安定のうまさでしたが、MIPA(大和茶のインディアンペールエール)が非常にうまかった。ぐっちゃんは、解散するまでずっと、あすかルビーがうまかったと言い続けていた、よっぽど気に入ったみたいw

店主のイシイさんも、お忙しい中、接客いただき、トルデジアンの話や醸造所を始めるにあたってのご苦労、今日僕らが徘徊してきた破線ルートでご自身も何度もロストしていること、など、いろいろお話していただく。
おつまみにいただいた、フランスパン(ガーリックトーストやクリームチーズなどで調理されたもの)もおいしく、何杯でも飲んでしまう。3杯で我慢したのかな、4杯くらいいったのかな、、、なんせ、エンドレスなメンバーなので、きりがないので適当なところで自制をかけないといけない。


お天気が良かったこともあり、お庭から山を眺めながら、本当に美味しいビールをいただいていると、自分もリタイアしたらのんびり田舎で何かをつくって暮らしたいなという気持ちになります。まぁ、いろんな制約もあり、なかなか思いきりがつかないんですけどね。
美味しいビールでトレランの1日が締めれました、イシイさん有り難うございました。面々はほろ酔い状態でまた500mを歩いてふるさと村にもどり、夜のテン泊の準備をしたのでありました。
(まぁ、夜は夜でプチ宴会をしたんですけどね~w)
今回はこれにて終了です、最後までお読みいただき、有り難うございました!
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