[トレイル練習]生駒縦走路と矢田丘陵をつなぐ走れる周回コース(その1)

トレラン練習

 UTMBに当選して、レースに向けて着々と準備をしていた、いえ、こんなんで到底マイルなんて走れんからどうすんね、、、と焦っていた、おやじトレイルランナーが二人。コロナ渦でもヨーロッパはワクチン接種が進み、UTMB事務局からは「フランス政府から許可がでたから、今年はやるでーっ!」宣言が届くも、日本のワクチン接種は高齢者中心。自分にはいつ回ってくるかもわからず、入出国制限も厳しい。ましてや、リーマンにとっては、こんな中で1週間会社を休んだ上に、2週間隔離されることを上司に打ち明けることは、辞職願を提出するのと同じくらい勇気が要る。

 というわけで、出走権を2022年に延期する手続き(webでクリックするだけw)を行った二人は、改めて2022年度UTMB出場に向けた闘志を燃やしたのであった。ま、そんな大層な話でなくて、レースがなくなったからまたサボってまうから、ちゃんとトレイ練習いきましょうや、、、という話になって、走り始めたのであります。

コース基本情報

コース概要

王寺駅~信貴山朝護孫子寺~高安山~十三峠~暗峠~生駒山麓公園~生駒駅~矢田丘陵(菜畑)~榁ノ木~松尾寺~白石畑~王寺

日時:2021/07/04(SUN) 8:15 ~ 15:30
走った人:パイセン、うえっち(50代おっさん)
距離:44.5km(GPSより)
気温:スタート時は小雨24℃、途中は曇り~晴れ31℃

水場・トイレ情報

 ・王寺駅周辺(コンビニ、自販機多数)街をでると意外とコンビニない
 ・信貴山朝護子孫寺 自販機、トイレ
 ・暗峠:茶屋(かき氷、カレー、ビール等)、自販機 (今回はボルダーでスルー)
 ・ボルダーコース慈光寺上 自販機(100m程度坂を上る)
 ・生駒駅周辺: コンビニ、自販機(セブンイレブン駐車場の隅で大休憩とりました)
 ・松尾寺前:自販機・トイレ(松尾山に向かうと通りません、駐車場側に降りる必要あり)

アフタートレイル情報(重要w)

・銭湯:さくら湯(3, 8のつく日は定休日の油断ならない銭湯(笑))
    近隣では東山の音の花温泉、生駒のパレス温泉 など
・飲み屋:下記が王寺駅から徒歩数分圏内ですw
 ビアカウンターちょこっと王寺駅前店:飲んべえの店
 なか井や 魚: 日曜定休で行けてないけどコスパ良い居酒屋
 炭火焼き鳥 鳥八: 焼き鳥の美味しいお店

スタートまで

今回のコース検討

 コロナ渦で大阪はまんえん防止法が出ている状況、仲間みんなとトレランイベントを開催するのが難しい中、パイセンと2人でトレイルへ。生駒縦走路と矢田丘陵をつないだ周回コース、今後IYRTとして関西トレイルランナー界に定着するまでひたすらそう呼び続けたい(発音の語呂が悪いので、たぶん、永久に定着しないw。イヤートと呼ぶのはどうかな)。
 以前から話してはいたルートで、各々のパートは走っているのでそれを繋ぐだけね、とわかってはいたけど、実際に通して走るのは今回がはじめて。(私自身は信貴山辺りも行ったことなかったのだけど。)

 ラウンドコースなので、どこを起点にしてもいいのだけど、大阪南部在住のパイセンと奈良在住の私が電車1本でいける王寺駅を起点としてみた。王寺から信貴山・高安山に向かい生駒縦走路を生駒へ、そこから宝山寺辺りから生駒駅・東生駒駅に降りて、矢田丘陵に入り松尾寺を経由して王寺に戻るルート。距離はわからない、パイセンには40kmはあると思うけど、50kmはないと思いますわ、、、と適当なことをいっておく。あらかじめ綿密に?計算したExcelでは、8時出発で午後3時半頃に戻って銭湯にちょうど向かうという計画。気温は25~30℃の曇り、とにかく蒸し暑く、走りはじめのロードで汗が吹き出す。どうなることか。。。

王寺駅コインロッカー探し(笑)

周回コースなので風呂道具や着替えはロッカーに入れて身軽で走ろうと、パイセンがコインロッカー調査。駅のコインロッカーは改札の中にしかなく300円。でも、駅横のデパート「りーべる王寺」なら改札の外だし200円という格安であることを、パイセンがググって探すファインプレー。朝8:00にJR王寺駅で待ち合わせた二人はさっそくりーべる王寺へ。

「へ、シャッターしまってるで。開いてへんやん、、、。営業時間は?」

・・・・「10:00 ~。。。」従業員用通路やシャッターの隙間から無理矢理入ろうと試みるパイセンをなだめながら、JR王寺駅の駅員さんにコインロッカー使いたいんすけどと伝えると、快く改札を開けてて通していただけた。朝早くは、迷わず駅のコインロッカーを使いましょう(笑)

信貴山・朝護孫子寺まで

ダラダラ登りロード区間

 王寺駅を出てしばらくはまっすぐなロードを、だらだらと登りながら走る。いきなりのだらだら登りでうんざりするも、まだ走り始めでロードで走れないほどの勾配でもなく、お互い歩こうとは言い出せず無言になる。「これ、やっぱり走るよなぁ・・・」と、弱気な誘い水をしかけるパイセンですが、「まだ30分も走ってへんし、歩く理由がないっすよね」と返すと、「そやな」と諦めた様子。実はこの手の登りは本当はパイセンの方が強いくせに、最近はハートの高齢化が進行中のご様子(笑)。

 途中からトレイルに。ケーブル跡ハイキング道とあるので、ケーブルカーの廃線跡でしょうか。がっつり直線の急登。「これ桜の木ですね、春に来たら綺麗でしょうね。」などと言いつつ写真を撮るふりして、私から歩きに切り替える。結果、この区間、がっつり歩き倒す二人、全く走ろうともせずに信貴山山門近くまでいく。

ロードから看板を便りにハイキング道に入る

汗かきのパイセンはもうこの段階で汗びっしょり。まだ30分くらいなのに、「俺、今日はちょっとヤバイかも」を連発して途中脱落の前振りが始まる。まぁ、確かにエスケープ満載のこのコース、無視して進む。

廃線跡らしく直線の小道、きれいだけど地味にしんどい

初めての朝護孫子寺(テンション↑)

 有名な朝護子孫寺の虎が出てくると、私は初めてで少しテンションが上がる。自動で首が動いているが意外とモーター音が大きい。子供が喜びそうな虎の撮影スポットで写真を撮って信貴山山頂に向かう。

朝護孫子寺の山門にて。地味に仁王像のポーズをしてみましたが、、、(笑)
張り子の虎、実は初めての朝護孫子寺でテンションめっちゃアップ

 朝護子孫寺は神社もあり、ものすごく立派で境内が複雑。階段や分岐があちこちにあり、プチロストを繰り返しつつ、ほどなく、信貴山山頂に到着。大阪の景色を眺めながら少し補給、とはいえ先は長い。粉飴ゼリーをチューっと吸い込むと、さっそく高安山に向かう。

信貴山からの大阪を眺めるパイセン

松永屋敷跡?

 ここでパイセンが、この辺に松永屋敷跡があって、ちょっとだけコースから外れるけど最近整備されてるから絶対見ておくべきと言い出す。が、こっちかな、行き止まりか、、、こっちかな、、、こんな感じとはちゃうな、、、を暫し繰り返す。で、やっといきついたのが、ただの植林の山(確かにそこだけ木が切られてるけど)。
「で、どこなんすか?見ておくべきとこって?」
「ほら、看板とかあるやん」
「看板以外、何もないっすけど」
「いや、家族でハイキングとかきたら、こういうとこでお弁当食べたらええよな・・・と。」
「・・・。(今日はオッサン2人でトレラン来てて弁当もないし、仮にあったとして二人で食って何が楽しいんや?)」
「さ、高安山行こうか」

いや、ほんとただの植林の山に看板あるだけやし。

 松永屋敷跡から高安山までは、だらだらと登りのトレイル。途中、登りが続く区間で少し歩きが入りながら、おっさん二人、「元気なときやったらこんな坂ぐらい楽勝で走りきってたのになぁ」と弱気な会話をしながら登るとすぐに到着。今回のルートは、生駒縦走路と矢田丘陵をつなぐものですが、どちらも登ってしまうと尾根沿いにほぼフラットな地形。しかも大して標高ないので、走れちゃうコースなのです。

高安山~十三峠~生駒ボルダーコースへ

高安山周辺の生駒縦走道

 高安山から生駒縦走路を信貴生駒スカイラインに沿って十三峠に向かうのですが、この区間はずっと走り続けて、写真なし(笑)。ただ、難儀したのが、下草が伸びて軽い藪こぎ状態の箇所があること。といっても、本当の藪こぎではないし、全然軽いものだけど、背丈ほどある草を掻き分ける箇所もあり、短パンは草の露でビチョビチョになり露だか汗だかわからない状態に。また、大腿は草による小さな切り傷が大量にできていて、風呂上がりは赤い傷だらけ。とはいうものの、走り始めるとあっという間に十三峠に到着です。

十三峠のお地蔵さま辺りのトレイル

十三峠から生駒ボルダー

 ここで本来は生駒縦走路を進む予定も、うっかり十三峠の駐車場方面にきていることに気づく。ボルダーに向かうか、縦走路に戻るか相談。どうせ、ぬかた園地の紫陽花を鑑賞する予定だったのと、草だらけの生駒縦走路にうんざりしていたので、(本当は縦走路の方が走りやすいし楽だし早いと思ったことは口に出さずに)ボルダーコースを選択。十三峠下のなるかわ園地入り口から入る。
 ボルダーコースには、十三峠から入って2kmくらいのとこに水場があって、水切れのパイセンにそこでがっつり補給できまっせと案内する。雨の後とあって、ジャブジャブ出ていてい、お互い頭からかぶり水の後、水を組む。
「うえっち、これ、ホンマに飲めるんか?めっちゃ濁ってる気がするけど」
「何ゆうてんすか、僕、何回も飲んでますよ・・・(センパイのペットボトル見て)めっちゃ茶色いっすね・・・。それ、コーラの飲み残しとか入ってたんとちゃいます?」
「おう、もう一回、洗って汲み直すわ」  ・・・  「どうかな、俺にはめっちゃ濁って見えんねんけど」
「・・・、なるかわ園地過ぎたら慈光寺の上に自販機ありますから、頑張りましょう。」

 あとで考えると、よくかぶり水はしたけど、飲んだことは少なかった気がしてきた。最近、ボルダーあんまり走ってないし。十三峠側から入るので、ゴール間近に水場があってもしょうないんですよね。手ですくって口に入れたことはあると思いますが、「何回も飲んでますよ」は言い過ぎだったかもしれません、パイセンごめんなさい。

この後、満開のあじさい園に向かいますが、つづきは次回に。最後までお読み頂き有り難うございます。続きは下記からお読みいただけます。

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